生誕100年記念-大沢昌助展

2003年11月11日〜30日
am11:00〜pm7:00  17日(月)、24日(月)、25日(火)は休廊
大沢昌助の生誕100年を記念して、未発表の水彩画をメインに展示いたします。



展示風景




                                                 






点の配列  紙に水彩  60×84cm  1987年ごろ 売約済





                              
                        地平線  紙に水彩  89×63cm  1987年ごろ






風景  紙に水彩   88×55cm 1987ごろ




                             
                          磯   紙に水彩   81×55cm  1987年ごろ
                                                  売約済





アクリル・キャンバス  30号  1995年

これは、’96年の個展の出品作品の中で唯一売れずに残った作品である。これだけが他の作品と趣を異にしていて、
色彩もにぶく、何を描いたかも知れず、あまり好きになれなかった。
ずいぶんたって、以下の先生の文章を見つけた。

「・・・・・・ 途中で、以前に見たような立木だとか、古びたコンクリートの塀の向こう側に見える家、電信柱の頭などを見
ると、急に、違う世代の憶出のようなものに襲われることがある。
いつか生活していた場所のような雰囲気を感じるのである。
前世をうたった詩人、その詩に作曲した音楽家、そして、その曲を歌う歌手。
僕は、普遍的無意識を信じたい。そして前世というのは、真実に違いないと思いたいのである。」

これを読んでからは、この絵のタイトルを「街並」とした。
たとえば、成城学園の前の並木道を歩いていて、ふと横を見ると、木立の向うに赤い屋根の家が見える。矢印や三角
は道路標識だ。少々飛躍かもしれないけれど、私には、以前訪ねた今はなき緑陰小舎の風景が突然よみがえってき
た。
そう思って見ると、なんと品のいい愛らしい作品だろうか。まさに大沢絵画だ。










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